去年の4月24日に大津絵ってどんな唄だ?ッて日記に書いたのです
志ん生が小泉信三さんの席に呼ばれた時唄ったら彼感無量でハンケチで涙拭ったそんな歌なのだそうです
それ以来気にはして居たのです 折り有らば是非聞いて見たいものだと
大津まで其の大津絵の踊り有るからと見に行った位です
CDで其の歌在るのは後で知りました
だがビンボーで且つ優柔不断の私 代金1995円出してそのCD買うのに躊躇してました
アハハ ネットでCD買ったってのはこれまでに一度しか有りません
其れより長い人生の中で自分が聞きたいからと言ってレコードやテープやCDを買うことなんて殆ど皆無
音楽は若い頃からそう熱心に聞く方でも有りませんでしたしね
其れが近年目覚めたように音楽聴く様に成りました
それも1960〜1970年代の音楽が多いです アハッ遅かりし青春今やってます
遂にはPCに市丸さんの端唄.小唄.都々逸まで入っています
で、其の大津絵どこかで無料で聞けないかと目を皿のようにして探していたのです
わざわざ大津まで行くなら簡単にCD買えるのに アホですね!
そして先日遂にしびれ切らせて買っちゃいました
ニッポン放送、東宝ミュージック等の製作 5代目古今亭志ん生 名演大全集48巻のNO25に私が聞きたい大津絵『冬の夜』が入っています
其れが昨日到着!ギャハ〜〜 緊張の一瞬です!私も涙出るかとハンカチ手に持っています♪
出だしは都々逸風です 志ん生の噺もそうですけど上手い語り口ってな感じしません
聞いている内に彼の世界へ何時の間にか引きずり込まれ其の味の良さに堪らなくお腹が膨れる
そんな感じです 唄もそう上手い事も有りませんでした 唄の声も良いとはお世辞にも言えませんしね
小泉さんが泣き出したと言う“うがい手水に〜〜ああ〜〜ぁ〜〜”の辺りからリフレインに成ります
所が私には其れがどうしてイイのかさっぱり判りません
ああ〜ぁ〜〜って所は其れは志ん生の味 とろとろですが涙出る程の事も有りません
私に人生の機微判って居ないから?其れも在るのでしょうね★
何度か聞いている内に 是は小泉さんの気持ちの問題じゃ無いかとハタと思いつきました
この唄は火消しの奥さんが火事に飛び出す夫の身を案じて其の無事を祈る心境を唄っています
小泉さんの息子さんは戦死をしておられます “海軍主計大尉小泉信吉”息子さんの書簡を載せ淡々とご子息偲んだ本でした
悲痛な思い吐き出すって感じじゃ有りませんでしたが その淡々文章に小泉さんの悲しみ見た記憶が有ります
唄の奥さんが旦那思う心情が息子さんの無事祈った小泉さんの当時の心境と同じだった?そう感じました
しかし 天皇に学問教えた人が落語家の唄に涙する なんかいい話じゃ有りませんか
私なんかそれだけで大津絵に興味もち改めて志ん生にも小泉さんにも人としての暖かさ感じちゃいました
又私の勝手想いかも知れません これから何度も聞いて見ましょう
カラオケを歌いに行って他の人の歌聴くとき何時も感じる事が有ります
其れはプロ歌手真っ青に成る位情感たっぷりに歌う歌の上手な人も最近は沢山お出でになります
所が歌は上手でなくても声が良く無くても其の人の味滲み出す歌い方する人も多いです
歌詞に惚れ込む人も居ればメロディーが好きな人もお出でて各人各様のスタイル有るものですが
歌っている最中に感極まって涙したり絶句したりってお人も何人も見てます
歌は思い出なんて言いますが本当に其の通りなんですね
そんなお人は万感の思い歌に込めて昔思い出して歌っていらっしゃるからでしょう
暗い青春時代送った私は歌うとどちらかと言えば寂しい感じの歌多いです
其れも偏屈親父ですから人が歌わないような歌ばかり・・・アハハ誰も知りませんから上手いか下手かも
音程外していても判りませんしね 又是は知らないだろう〜〜!何ちゃって威張ってさえ居ます
何時も思うのですけど 英語版“マイ・ウエイ”熱唱した晩にイロッペェ年増女性と何いたしてフィニッシュと同時に腹上死!
これなら自信持って“これでいいのだ!”そう言って逝けそうですけどね やってみたいものです♪