幽霊は何故存在するか?猫は知っていた♪


『幽霊を怖がらないあんたに言っても笑うだけだろうから本当は話したくないんだけどね 

マッ 飲みながら聞いて頂戴〜〜♪

そもそも幽霊ってのは人間死んだらどうなるの?ってそんな思いの産物と言われてるのよ 

昔の宗教家が今の世界を清く正しく美しくって生き方を皆に行わせる為にね

魂は存在し前世。現世、後世と言う三世を作り出し其処を往来してると教えたって訳よ

だから 現世で良い行いをすれば後世と言う浄土に辿り着いて心安らかな世界に漂う事が出来ますよ〜〜ってね

所が 本当は誰もそんな所を確かめた人なんて居ないでしょ 

だから教える宗教家の誇張やだったらイイなぁ〜って思いが相当入り込んじゃってるのよ

因果応報 善因善果 悪因悪果 是が有るから今の世の生き方をちゃんとしてれば極楽と言う理想の世界へいけますよ〜って事なの 

じゃ逆に現世であくどい事したりチャランポランなことしてると地獄と言う今よりもっと苦しい世界が待ってると脅かしたって訳

人間なんて皆そう綺麗な生き方ばかりして居る訳じゃ無いでしょ 

だから皆が心の中では少々の悪い事しても死後は極楽でのんびりと過した〜〜いって願う訳よ♪

それに目をつけた宗教家がハイ神仏を信じ念仏を唱えなさい この仏様には其の力が在る お布施を持ってきなさい 

そうすりゃ本来なら地獄行きなんだけど極楽へ裏口入学させて上げましょ・・・って言う訳

現世では ほんの一握りしか良い事をして一生終えた人しか居ないんだから・・・後はもうどうしようもない悪と中途半端の悪人や偽善者ばかり 

そんな人を極楽にってんだから今の宗教家や坊主が一番詐欺師みたいな悪なのよ〜〜★


『何だか うさんくさい話だなぁ〜★』

『あらっ 其れはお前さんが魂なんて無いと思ってるからなの 殆どの人は魂は有ると信じてるから

今の世の中では余りイイ行いしなかったから後世では其の魂浄化して極楽浄土にって願う訳よ♪

所が 現世に恨みや未練有る人が一杯いてね 死後世界の入口前広場 

これを日本では天安門前広場と呼ばれているんだけどもう其処は処分決定前の人で溢れ返っているの 

人の数増えた事もあるし 心残りの人ばかりだしね 

で、処分決定待ちの人がね 現世に戻って世間を騒がせたり縁の人に取り付いたりするって訳よ

広く世間に恨み有る人は幽霊に 個人的に恨みや未練有る人は背後霊にそう言うことなのよ〜〜♪』

『アハハ そうなのかい!じゃ おみさ幽霊は満遍なく恨みか未練有るからわっちの所へ出たって寸法?』

『マッ そう言うこと♪あいよ もっとお飲みよ〜 あたし喋り疲れちゃったよ 私にもついでぇ〜〜♪』


『其れと言い忘れたけど 死神、貧乏神っているでしょ ここだけの話しあれはね神さんじゃ無いのよ〜

誰にも言っちゃ駄目よ あいつらも私と一緒でね 同類なの 

だから本当は幽霊なのよ〜〜背後霊なんてのもその人に未練有る幽霊ならその人に尽くすんだけど恨みある背後霊なら悪さするって寸法なのよ』

『そう言う事かい★ 

そう言えばいやわっちの友達に藤九郎って奴居るんだけどそいつがね背後霊と貧乏神背中に担いでいるって言ってなぁ〜★』

『アハッ 恨みのある人が貧乏神と成り未練残した人が背後霊 

その内また別のうらみ有る人が死神と成ってが取り付くだろうし 動物霊、水子霊なんてのもぶら下がるかもね★』

『そんなのがぶら下がっちゃ重くて歩けもしねぇ 疲れちゃうね〜〜●所でわっちにはなにかついてるかい?』

『私はね 世間騒がせようと思っている訳でもないし 割りと遠慮深い方だからそんな人が付いてる人には姿現さないの 

お前さん誰も居ないから出てきたのよ〜〜♪ウフッそれにちょいと私の好みだシィ〜〜☆』

『アハハ そう言う訳で出て来てくれたのかい 嬉しいねぇ〜〜 ささもっとぐっといきねぇ〜♪』

『う〜〜ん 酔っ払っちゃうじゃないのよ〜〜ん ばか〜〜ん☆』

なんてね 目はトロ〜ン 胸元も裾も肌蹴て色っぽいメスの幽霊に変わって来たのです

徳蔵も相当酔っ払いちゃいましておみさ幽霊の肩等抱き寄せ悦に入っております


長屋の境の壁ってのは薄う御座います

密やかな笑いや話し声が隣に聞こえましてな 左官の留松のお上さんお絹さん只でも寝苦しい暑い夜

もう気に成って眠る所じゃ有りません まんじりともしない夜を迎えることに成ります

ハイ今夜はこの辺で お後が宜しい様で・・・♪