裏を返しに来た幽霊♪


『うらめしい〜わたしよ〜〜来たわよ〜〜♪』
なんと 幽霊未だ薄明るさが残る時刻に出て参りました
其れも満面笑みを湛えて其れは嬉しそうに 手つきも指先くるっと曲げまるでニャンコが顔の手入れする時のような陽気な物で御座います
『おう! うらめしうらめし 良く来たな〜〜 アハハ未だ明るいじゃねえか 
わっちも今けぇって来たところよ 今から一杯やろうと思ってたとこだ さっ付き合いねぇ』
『あん♪そう思ってね 美味いお酒と肴持ってきてあげたんだよ〜〜ん♪』
『おっ そりゃかっちけねぇ そりゃそうと今日はやけに色っぽいじゃねぇかぁ〜♪』
『う〜〜ん 又憎い事言っちゃってくれちゃってぇ〜〜ん☆』


『アッ 私ね お前さんの事幽霊庁の事前調査書で皆知ってんだけど 
私とした事が名前言ってなかったわね 私ね みさとって言うの っふふ 宜しくね♪』
『なぬっ?みさと?おうおう 又イイ名前だねぇ〜〜♪』
『ア〜〜ン 一々嬉しがらせてくれるじゃない☆お前さん相当遊び人だね〜〜』
『なぬっ?遊び人?べらんめぇ そりゃ石部金吉とはいわねぇけどよ 根は働き者のかてぇ男だな バーロー』
『あらっ 嫌だよ お前さん!誰もそんなこと言ってないでしょ 身元確かな人だと思って私ゃ挨拶に来てるんだしい〜〜♪』
『なんでぇ 其の身元確かってのは?ジャ何かい 其の幽霊庁ってのは出る先の身元調査もしてるってのか?』
『ア〜〜ン 怒っちゃ駄目! 幽霊だって始めての人の所に出るには緊張もするし ましてあんた見たいな人は不気味だわよ★』
『なんでぇ〜 幽霊に怖がられちゃ話あべこべだろ マッイイって事よ さっ楽しく飲もうぜ』
『ウフ〜〜ン いいわよ〜ん さっ是飲んでみてぇ〜〜♪』


『おっととと かっちけねぇ クイ〜〜 う〜〜ん こりゃうめぇや〜〜☆』
『でしょでしょ♪ 伏見の黄桜ってちょいとしたもんよ あんたが美味いって一言言うでしょう 
そうすると人気が出るからってんで酒造がね 宣伝になるからって遠慮なく待って行ってくれって気を利かせてくれんの☆
今の時代 酒屋も幽霊の顔見て損得勘定するのよ』
『アハハ そうかい?マッ何でもイイや こうしてお前と飲めるんだから♪』
『ウ〜〜ン 又そんな嬉しい事言ってくれちゃって この〜〜!チュねチュね〜〜』
『ギャハハ 行きつけの伽場蔵 おちゅね の江戸紫見てぇだな あいよご返杯♪』
『あらっ 嫌だよ そんな女に入れ揚げてるの マッ良いけどネ ねぇ此処から飲んだの〜?ジャ私もここから〜〜 あい オイシ・・・ポッ』
『だがよ 今日は腫れてる顔すっかり髪の毛で隠し 良い方の顔だけ見せてくれるなんざみさと憎いネッ
いや〜〜それにしてもイイ女だ おめえに惚れちゃいそうだぜ〜〜』
『ア〜〜ン 又そんなこと言っちゃって〜〜ん もう〜〜』
なんて もうすっかりイイ感じで御座います
差しつ差されつお互いに出来上がっちゃいまして もうデレデレ〜〜♪


『なあ〜〜おみさ 一つ腑に落ちねえ事あるんだけど聞かしてくんねぇ』
『あらっ やだよ 何でも聞いてぇ〜〜』
『いやさ おみさ おめぇ何だって俺っちへ化けて出てきたんだい?』
さて この後で御座います 衝撃的なおみさ幽霊の驚くべき告白が始まったので御座います
てんで この続きは明晩のお楽しみで御座います ニコッ♪