ヒッチハイカーを乗せた☆

2014・04・24  快晴  24.0度  18:00(カディス) マラガ→カディス
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9日目  夜中何度も目が覚める 疲れているのに良く夢も見る 其れも碌な夢じゃ無い★
起きたらすっかり忘れている夢だが何か悪い夢を見たなって其れだけを憶えているのだ
目覚めたらそのまま起きてしまう私だが車の運転もしなくちゃ行けないのだからと無理やり眠る事を心掛けた
完全に目覚めたのはもう明るく成っている頃 良く寝た♪ 下痢も完璧に良くなった 安心しておならも出来る☆


ホテルのレストランで食事を済ませ街のカメラ屋と電気店を探した カメラの電池残量が殆ど無いのだ
カメラが使えないじゃこの後どんなに写したい建物や風景有ってもOUT★
確り見ているが感動した物は残して置きたいじゃん♪日記にも載せたいしね☆
結構大きな電気店有ったがカシオのカメラじゃスペインでは今一認知度低いのか数も少なく社運を掛けたと言う新製品の電池も無かった
勿論充電用のコードも無い★頼りはマドリッドならと言う淡い期待だけ 半分はもう無理だろうなと諦めていた▲


モタモタしていたらチェックアウトタイムの12時を少し過ぎていて部屋のカードキーが無効に成っていた
慌ててフロント行ったらクライブ・オーエン似の渋いフロント男性が『ノープロブレム♪30分以内ならOK!大丈夫!』と言ってくれた
サッと聞き流していたが最後の大丈夫ってのが日本語だったのだ♪是には吃驚するやら嬉しかった事☆
スペイン来て大使館の人や旅行会社の女性職員そして田舎の姪っ子と電話では話したが面と向って日本語でと言うのは一度も無かったしね
マラガの辺りはコスタ・デル・ソルと呼ばれるスペインでも有数のリゾート地だから日本人観光客も多いのだろう
それでフロントの人も大丈夫何て日本人が安心出来る言葉を覚えていて言ってくれたのかもだ 後はサヨナラ・今日は位しか知らないみたいだったけど☆


実は昨夜は疲れて早く寝たし朝バタバタして次何処へ行こうか検討もしていなかったのだ 兎に角地中海を西にしか考えて居なかった
是が大きな間違い★アルメリヤとマラガの中間位から少し北に入った所に有るグラナダをすっかり忘れていた
グラナダにはスペインを代表すると言っていい程の世界遺産に成っている『アルハンブラ宮殿』ってのが有るんだそうだ
是は見とかなくっちゃと日本でそう思っていた場所だ 引き返すかと思ったが セビーヤもコルドバも一応見学コースに入っていたから
それからグラナダ行ってマドリッド目指せばいいだろう 
今日は取り合えずもっと西のAlgeciras(アルヘシラス?)かその先のモロッコに一番近いタリファにするかと決めて一時頃マラガを出発した


マラガも近代的な建物も多数有るが古い教会や公共建築物もちゃんと有るしその数も多い ダウンタウンは勿論是がスペインだぁ〜〜てのも健在
一箇所巨大な塔を持つ教会が有ったがこの建物に今まで一度も見ていない幾何学模様の彩色が施して有った
車停めて写真撮影しようかと思ったが通りも狭く停車も侭成らないし第一もうカメラの電池が殆ど空★泣く泣く見送った
結局マラガ徘徊は電気屋探しの途中に見た風景だけと言う情け無い物になった仕舞った
市内を出ると真っ先に目に付いたのが風力発電用の巨大風車群 100基以上有りそうだ 他の場所でも何度も見たが是だけ並んでいると迫力が有る
スペインなんて原発持っているんだろうかとそんな風車群見ながら思っていた 

今日も徹底して田舎道を走ろうと海岸線の割と細い道を選んだのだがこの道だって街内は信号も有って一般道みたいだけど
街を出た途端最高時速が100kmとか120kmの自動車道になってしまうのだ 結構カーブも多いし怖い
車の通行が割りと閑散としていたから70km位のスピードでのんびり?走った
茶色の屋根・白い外壁の町や村が次々に現れた アンダルシア地方にはこんな部落が何十と有るんだそうだ 
見た目は模型みたいな感じがして綺麗だけど外壁のモルタル?は波打って左官の仕事は雑だし白いペンキで誤魔化している様に思えた
スペインなんて色んな部族が入り込んで一つの国に成ったみたいだから地域によっては好みが違うのかもだ
昨日も書いたが私が住みたいと思うような家でなかった 中には其れはお洒落な家も有ったんだけどね♪


やがて緑の広大な牧草地が現れだした 此処にも風車が乱立 その下に牛が群れて草を食べている その数も半端じゃ無い
アメリカのテキサスやネバタではもっと広大な牧場だったが草も此処ほど青くなかったし広すぎるからか牛の姿もそう無かった
車で走っていても実に長閑な気がして口笛も出ちゃったよ☆


アルヘシラスって街に到着したが未だ陽は高いし此処で泊まる事に躊躇した と、言うのは沖合いに貨物船が10隻以上停泊し
荷揚げ用のクレーンも林立 大きな港町に思えたんだ どうせ泊まるならひなびた漁師町と思っていたしパスだ
100km位先にカディスって所が有るが其処まで行こうと決めた トロトロ走っても2時間で着くだろうしね
今までは車の運転ばかりに気を取られ楽しむなんて気持ちに成らなかったけど今日は違う                     
天気も良いし広大な牧場の真ん中走っている様なものだし左向こうには地中海が青々しているし気分的には最高なのだ☆


地中海の対岸に島が見えた アハッ地中海にだって島は有るだろうし其れが見えたって如何って事無いが初めて見たし珍しかったのだ
バレアレス諸島が有ると言うのは調べて知っていた でも其れはバルセロナに近い方で距離も有るからスペイン本土からは見えない
神戸から淡路島を見る感じ目測得意では無いが15〜20km先だ でもそんな島地図に載っていなかった気がして再確認した
何とモロッコだったぁ〜〜〜♪
海岸線に立って向こう側の国を見ると言うのはシンガポールからマレーシアの島を見たこと有るが
ヨーロッパからアフリカ大陸が見られるなんて・・・・もう舞い上がる気分だった☆
もしパスポート有ってレンタカーで行けるなら私の事だ予定全てキャンセルしてアフリカ大陸の地中海側ドライブしたに決まっている
当初 旅行計画した時其れも思い描いていたのだ 
今時アフリカは彼方此方できな臭く断念したがこの光景見ればもう長生きもしたしマッいいか〜アフリカにしよ・・・ってそう思ったに違いない
幸か不幸かパスポート無いじゃ如何仕様も無いし諦めたけど対岸にモロッコ見えるだけでウルウルに成って長い時間眺めていた♪


更にカディスの街に向って走っているとカディスと書いた札もってヒッチハイカーが一人立っていた
メズラシ!スペイン来て初めて見た 尤も自動車道じゃヒッチハイカー何て居ないけどね
随分若そうな長身の優しげな感じの青年だった 髪を長くして編んでいたけどヒッピーって感じでもない
数年前 北海道までヒッチハイクしようと其れやった時の事思い出した 中々車拾えず東京までしか行けなかった時の事だ
勿論停めて乗せてやったよ♪見知らぬ人乗せるのは危険だとアメリカでもさんざ言われたのにね アハハ懲りないねぇ〜私は★
彼はジェレミーと言うスイス人だった 2月の下旬にスペインへ来て主にアンダルシァの各地を歩き個々まで来たと言う
この後ポルトガルを歩きカナリア諸島に行った後 モロッコを・・12月に帰国するのだと言っていた
大学2年の時休学しバイトで資金稼いで旅を計画 帰国したら又大学へ復学するのだそうだ 未だ21歳の若さだ
私は若い時 其れをしたかったが出来なかったって言うよりやらなかったし こんな青年を見ると感心もするし応援したくなるのだ


若い内に其れにやる気出す人は何かが違うように感じる 
私は年取ってからその真似事し始めたから只の変人に成ったが荒野を目指した青年はきっと将来大成するのじゃ無いかと思っているんだ
AKBのジャリん子追っ掛けるのもいいが 只の観光じゃ無しにその国とその国の人と溶け込む事で考え方も生き方も変わるだろうし
柔軟で強かな人に成れるんじゃないかと信じているのだ 
育ちの良さも感じたしこの歳で自国語は勿論英語・フランス語・スペイン語・イタリア語の4ヶ国語を自由に喋りこなす事出来るとか
それだけでも只者では無い気がして一発で好感持って仕舞った☆ 


一泊10ユーロ程度の安宿しか泊まらず食事ときたらプラムの乾した物を食べているのだと宿が無ければこの糞寒いのに野宿をするのだそうだ
ちゃんと寝袋持参のバックパッカーだった ホテルは1人でも2人でも値段は日本と違ってそう変わらない 同宿する事にした
明日はセビリア行くと言う 私もそう決めていたし丁度いい 車の運転免許も持っているというから運転もしてくれると言ってくれたしね
日本人のお人好し加減を見せてやるのも悪くない 旅は道連れ世は情けだ♪情けは人の為成らずという言葉も有るが今は仕舞って置く♪
言葉の判る彼が一緒だとホテル探しも簡単そのもの 値段も安い其れでいて清潔でバス付きの三ツ星ホテルが見付かった☆


さぁ〜今晩こそ何が何でもフラメンコ見なくちゃ☆ホテルの近くにもそんな店有ったし期待は膨らむ 見るだけなら20ユーロ
食事付なら40ユーロとか 贅沢だが本場フラメンコ見たいが旅の一つの目的だしおしくない 
所が所が ホテルで調べて貰ったら何軒か有るフラメンコショーやる店が全部休み・・・・!ガーン★なんて着いてない私だ●
まぁシャー無い 明日のセビリアはほんの近くだがセビリアの美容師オカルメンちゃんに髪も刈って貰おうと思っているしセビリアで期待だ♪
本日はそのジェレミーとダブルベットで同衾だ 『まさかと思うけどホモッ気有っても絶対私を襲うな!』と念を押しておいた
アアッハ 21の若者が72の爺を襲う事は先ず有るまい 彼が私に其れ感じていたかもしれないけど パタッ!