焚き火は見ない放火が多い


大阪へ来て見ない物に焚き火がある

焚き火しそうな場所へ行かない所為も有るかも知れないが

田舎に居た時はそこら中で見た気がする

子供の頃家の落ち葉や神社の落ち葉掻き集めて何度も焚き火した

秋に取った栗を取っておいて焚き火の中に掘り込んだり薩摩芋やじゃが芋を焼くのだ

可笑しなもので焚き火を始めると何処からとも無く人が集まる

中には家まで戻って一升瓶と干物まで持って来るお人も居た

忽ち小さな宴会が出来るのだ♪

ぐるり火を囲んで四方山話になる 子供はその芋や干物が焼けるのをワクワクしながら待つのだ

落ち葉を上手く燃やす人がいて枯れ枝など掘り込み炎が出るほどに火勢を強める

寒い日の一番のご馳走だ

煙が何時も私の方に流れて来て彼方此方移動するのだけど移動する度に又私を包む

火を見ているだけで愉しくなったもんだけど

アハハ そんな光景今ではちっともお目に掛かれない


確かに炎を見てると神秘的な雰囲気を感じると同時に安心と勇気が湧いてくるような気がする

原始時代の名残が今でも有るのだろうか?


しかし今では人の家に火をつけて喜ぶ奴が出て来た

火災の原因のTOPが放火だそうだ

放火する奴はきっと子供の頃焚き火も愉しまなかった奴じゃ無いだろうか?

ガソリン掛けて落ち葉燃やすなんて邪道だった 一枚の新聞紙を火種にして大きな炎を作る喜びが有った

焚き火と言うのはそんな手間暇掛けて楽しんだものなのだ


善い風習が消えその分捩れた気持を持つ奴が現れ放火して回るのだろう

マクドでポテトフライしか食べない奴に

真っ黒になった焼き芋を掌でコロコロ転がし皮剥いてアチチしながら食べたあの焼き芋の味 教えてやりたいものだ

そんな光景を思い出せば放火なんかする奴居なくなる・・・・訳無いか?

ちょいと寂しい時代に為ったと感じる ●