ポルノ怪談に堕ちたようで★


『さぁさ 三月振りの再会を祝して〜〜う〜〜ん プハ〜っ うめぇ〜〜♪』
『あいあい 美味しゅう御座います〜〜ん◎』
『それにしても 一体如何言う訳で三月も姿見せなかったんだい?随分としんぺぇしたぜ』
『ふふっ どうしようかなぁ 言っちゃおうかなぁ 止めとこかなぁ〜〜★』
『アハハ 何でえ何でえ 勿体振りやがって さっと言っちまいなよ さぁもういっぺぇ飲んで思い切って』
『じゃ言うけど 笑っちゃ駄目よ あのねぇ〜その〜あの〜』
『じれってぇな〜 何だよ 笑わないから言って見ねぇ』


『あい 実はね あの時貴方突然私抱き寄せて口吸ったでしょ 其の瞬間私の体にまるで雷おちたみたいに
ズーンと痺れが来ちゃったのよ 足の親指までブルブル震えちゃって頭の中火花が飛び散るような気分だったのよ〜ん 
生まれて初めての経験 もう無我夢中で気が付いたら貴方を引っ叩いてしまっていたの
幽霊の私にこんな気持ち味合わせるなんて〜〜幽霊を怖がらない所か私を玩具にしてしまうんじゃないかとも考えたわ 
此の侭だと幽霊の私が貴方に取り付かれちゃいそうな気がして逃げ出したのよ●』
『アハハハ アッ悪い悪い 笑っちゃいけなかったんだ そうかいそう言う事だったかい』
『あい で、処分決定前未確定霊界に戻ってね タンマ様に相談したの 
実は現世で或る男に幽霊の存在知らしめて怖がらそうとしたのだけど怖がる所か私を虜にしそうな奴で
慌てて逃げ帰ったのだけどその人が忘れられないってね♪
前にも言ったけど タンマ様ってそりゃ話の判る人なのよ “それほどお前が思うなら暫く化けて出るのは止めにして様子を見なさい 
それでも未だ想いが消えないなら例外として現世の男と一緒にしてやる”ってありがたいお言葉☆ 
私、暫くは頭の中に飛び散ってる火花消そうと必死にお経など唱えていたのよ〜☆』


『何だと〜?幽霊がお経を唱えて〜?』
『あい 馬鹿みたいな本当の話 でも貴方を想う気持ちは燃え上がるばかり 
もう一度貴方の所行って気持ち確かめようと でも顔のお出来も酷いし其れを完全に治してからと 
顔色も悪かったでしょ どうせ逢いに行くなら少しでも綺麗にしてからと・・・ハズカシ〜〜☆』
『そか それほどわっちを想ってくれたか うん嬉しい〜!おみさ こんな良い器量で心根優しい女は今まで出会った事ねぇ 
幽霊であろうと化け物であろうとわっちはかまわねぇ おみさこっちからおねげぇだ
わっちの女房になっておくれ  おめぇを大事にするから一緒に成って呉れ この通りだたのまぁ〜☆』
『えっ お前さん そりゃ真かい〜〜?あれぇ〜〜ウレシ〜〜イ 徳さ〜〜ん☆』


もう嬉し涙と鼻水と涎でおみさの顔はグチャグチャ
徳蔵も勿論天にも昇る心地で御座います ガッキとおみさ抱きしめましてな ブチュ〜〜!
相思相愛なんてものはそれだけで桃源郷の世界に漂うような物で御座いますが
おみさ幽霊になりましてから長い間男に抱かれた事も御座いません
女盛りを必死で体内に閉じ込めておりましたのが堰を切ったように流れ出しましてな
雷落ちた位じゃ有りません 目くるめく快感に絶叫を口走る始末


びっくりしましたのは 隣の留松夫婦
阿鼻叫喚とも思える突然の悲鳴に『なんだ〜〜!一体何事だ〜〜?』と壁に耳あり 壁穴に目有りです
しかしながら徳蔵にはおみさの姿見えても他人には幽霊姿が見えません
徳蔵のパントマイム見ているような物で訳が判りません
しかし絶叫の連呼は女の声 もう只聞いているだけの方が興奮して参ります
その内ムラムラと成りましてお絹さんを押し倒しちゃう始末
もう隣所じゃ有りません お絹さんも久しぶりで燃えに燃えお隣同士で喘ぎ声ゴスペルの二重奏♪
其の心地良い絶叫は町内はおろか隣の町内にも鳴り響きましてな
池に落とした小石の波紋が広がるように連鎖反応で江戸の町が嬌声の津波のようで御座います


おみさ徳蔵もう誰に憚る事も要りません
くんずほぐれつ48っ手の裏表 百花繚乱,酒池肉林 空前絶後の乱れ振り
徳蔵の止めの一撃に おみさ堪らず『死ぬ〜〜〜〜〜!』 徳蔵も思わず『逝く〜〜〜!』


甘い余韻におみさ体小刻みに痙攣させながら徳蔵の胸にすがりつき潤んだ目で
『幽霊を何度も死にそうな目に合わすお前さんがうらめしい〜〜』・・・・・?


落語ってのは最後に落ちがあるもので御座いますが 是はオチではなく堕ちた幽霊の噺で御座います
マッ 浅学非才の私の初めて書いた噺ですのでこの程度 お笑いじゃなくてせせら笑い?
もう少し 勉強してましな物と想うのですけど アハハ期待出来ません
しかし又の機会にうらめし幽霊の第二話に挑戦してみましょ お粗末で御座いました★