一昨日・昨日と建物の見学?(そんな大袈裟な物じゃ有りませんけど)行って来ました
どちらも著名な建築家が設計した物 昭和初期の名建築と言われる物です
此処はコテコテの住宅地 マンションも余り建って居ないような静かな住宅地の低い丘に建っています
ミッション系の大学で中学と高校を併設しています 中学も高校も女子校みたいです
ミッション系といえば設計者は 関西では皆様毎度御馴染みの〜〜〜W・M・ヴォーリス 又か〜〜!です
此処は 岡田山と言う低い丘見たいな山に大学と言う建物群を新築したのです
ですから 設計者の意図が色濃く出ているそんな感じを受けました
昭和初期のミッション系大学? その辺りの中流家庭お嬢様が入学されたのでしょ
それに相応しい佇まいを感じさせる建物でした 今では当時に比べれば学校も拡大し建設当時の3倍の規模だとか
元々は米国伝道会派遣の宣教師が私塾として明治6年神戸に開設し 時を経て女子高等学校→大学と拡大にそして昭和8年にこの地に移転
なんせ低いとは言っても山の中 全く世俗を感じさせない雰囲気今も残っています
正門が山の麓 それからずっと上りに成ります 正門入った所に大学関係者?の家が有ります
丁度昼頃伺ったのですが その家からクラッシクの音楽弾くピアノの音が聞こえてきましてね
練習をしているって感じじゃ無いのです ピアノを愉しんでいるそんな音色です
単純な私 それだけで嗚呼此処は矢張りお嬢さんが通う学校だなぁ〜〜♪なんて思っちゃいました♪
坂道を150m位上がるとヴォーリス独特の肌色した外壁持つ建物が見えてきます ドイツ壁じゃ有りませんでしたけど
最初に目に入る建物は後年建てた新しい物でそれは彼の設計では有りません
更に奥まった所にある 総務館・講堂棟 文学館・理学館・図書館 この4棟がメインです
RC造なんですが2階建て(総務館のみ一部3階建て)の低層の建物が庭の周りに四角に配置され各々を渡り廊下で結んでいる
昭和初めの女子校と言う事もあってそう人数も多く無く2階建ての規模で充分だったのでしょう
中庭からそれらの建物のスペイン瓦が落ち着いた学校を感じさせます
メインは図書館と講堂・礼拝室を備えた総務館 是は流石に年代感じさせる様な雰囲気を出していますが重々しいって感じでも有りません
まぁ 学校ですし落ち着いた清潔感有る物を狙ったのかも まだ夏休みで学生の姿も疎らで閑散としておりゆったり見ること出来ました
感心したのは時折出会う女子大生が実に礼儀正しくエロ惚けたしょぼい親父にちゃんと挨拶成り目礼をしてくれる事です
アハハ 流石いい所のお嬢さん〜〜♪対応して下さった事務所の方も警備の方もとても感じのイイ人で気分良く見学させて貰いました
そして昨日は武庫川女子大の見学です♪
此処は JR甲子園口駅最寄徒歩15分武庫川河畔に建っています
フランク・ロイド・ライトの日本での愛弟子 遠藤新(えんどうあらた)さんがホテルとして建てた珍しい物です
正面玄関を中心にシンメトリー(左右対称)の和風の屋根を持つ4階建ての建物です
外壁はボーダータイル 彫の深い15センチ角の磁気タイル そして暖かみ有る肌色の日華石張り コテコテのライト風です
屋根がグリーっぽい寄せ棟和風瓦 塔が対称に2箇所有って全体の感じから言えば和風っぽい洋風折衷の建物?でしょうか
犬山明治村に移転されたライトの帝国ホテルロビー部分の雰囲気そのまま受け継いでいます
内部も元ホテルですからそれだけの格見たいな感じを出そうと演出されています
学校と言う建物に転用はそのミスマッチが又一種独特の味で面白いです
昭和5年に建設されたそうですからその当時はメートル法じゃなくモジュールは尺・間です
間口50間 91mの建物 当たり前でなんでしょうけど何だかRCの建物が尺貫法ってのが笑っちゃいます
神戸女学院の見学は私一人でしたが 此処は遂最近新聞に紹介されたらしく20人位の大見学者群です
設計事務所の方と思われる人や韓国か中国の若い建築家?私の様なヘリテージングマニヤのオッちゃん・おばちゃんでした
建物で感心したのは 撮影ポイントが彼方此方に有る それが第一でした 一寸動くとさっきとまるで違う光景にぶつかる
これは 桂離宮で感じた時と全く同じです アハハ 名建築の名建築たる由縁が是に尽きるのじゃと思わされました
武庫川女子大ってのは女子大にしては珍しく生活環境学部建築科を持っているのです
女子大の建築科って余り聞いた事無かったものですからチョイと珍しかったです
世界に名立たる女流の素晴らしい建築家この学校から出て来る事期待してましょう♪
説明をしてくださった事務所の方も建築には精通して居られて特にライトには特別の関心有るようでした
事務の方では無く ひょっとしたら学生にも何か教えていらっしゃる方かも実に的を得た解説をお聞きする事が出来満足の一語でした
その折聞いた芦屋川の重文指定になった山村邸(ヨドコウ迎賓館)是がライトの作品だとか 調べて見学出来るなら是非とも行って来ようと思っています
又 建築物写真家 増田彰久(藤森照信さんの建築探偵シリーズ撮影)さんの物再度見てみようかと♪その担当の方盛んに褒めてました◎
こうして建物の由来聞きながら 建物味合う是も中々面白いものです☆イイ2日間を過ごせました ニコニコ☆