腹の底から笑える事もそんな噺も余り聞かれなくなった★


ワッハ上方へアマチュアの落語会見に行って来ました
マチュアとは言え40年もやっていらっしゃる方居てそれは見事な噺を為さいます
笑いの壷をちゃんと心得た話芸です 只アマチュアの噺で哄笑・爆笑ってのが余り有りません
勿論 プロでも何となく気持ちが暖かくなって微笑を誘うって噺方オンリーの人もいらっしゃれば
涙が出て来そうな爆笑の人もいらっしゃいますからアマチュアだから如何って事でも無いのかも知れませんが♪
マチュアは爆笑タイプの噺より名人と言われる噺の上手さを望む人が多いと言う事かも知れません
名人上手と言われる人には爆笑タイプのお人は少ない様です


マチュアでも勿論個性ですから噺がそう上手と思えなくても味の有る人は一杯いらっしゃいます
カラオケで歌はそう上手じゃなくてももう完全に自分の持ち歌 この歌ならあの人が一番味が有る・・・そんなもんでしょうかね?
聞いていて眠く成らない人はそれだけ観客を轢き付ける何かを持っていらっしゃるのでしょうね
それも年季と言うかキャリアが物言うのだと感じてますが 今日もそれはいい噺をされる方がいらっしゃいました


しかし不思議に思うのですけど可笑しな噺に人って何で笑うんですかね?別に可笑しく無くとも足の裏や脇の下擽るれば笑い出ます
でもこの笑いと可笑しな噺の笑いの質が違うのでしょうかね?
赤ん坊が母親や可愛がってくれる人に微笑を見せます 
年頃に成って箸が転んでも大笑いするってのは微笑の愉しさと又種類が違うのかと思うのです


関西では初代春団治さんが爆笑王と異名を取ったそうですが古いテープを聴いても私にはそう爆笑するってもの有りませんでした 
舞台を見るかDVDでも見ないと本当の面白さは出て来ないのかもです
上方四天王と言われた人でも大笑いって人は居ないように思います
亡くなった指雀さんは観客を爆笑させるタイプでしたけどね 
私が好きな三代目春団治さんはニヤリと微笑む噺の上手さだと思っています


新作落語を話される方は大笑いを目指す人多いのですかね
噺も勿論上手く無いと笑い取れませんが古典の笑いとは明らかに異質 TVの影響なんでしょうか?
昔は庶民・・それも高学歴の人というより肉体労働者と言うか職人さんのような人の娯楽って感じでしたが
今は高学歴の一寸気取った笑い 其れが持て囃されるような気がします
名の有る文化人や学者や評論家なんてお人が落語フアンって人も多いですしね


乾いた笑い?知的な笑い・気障な笑いってのが増えて来たように思うのです 
噺家も大学卒って人ばかりに成ってきましたしね 談志一門のお人ってのは一寸捻った笑いが多い様に感じます
笑いが冷めてるって訳でも無いのでしょうけどナンセンスな笑いを小馬鹿にするようなそんな気配さえ感じるほどです
ナンセンスな笑いってのは不思議と大爆笑になるんですけどねぇ♪
でも 私でもやっぱり古典のクスリと笑う笑いの方がお洒落でそっちのタイプに憧れちゃいます


落語や漫才のブームってのは作られた物の様な気がしますが其れが落ち着いた時残るお人はそう居ないのでしょうね
爆笑型でも微笑型でも矢張り名人クラスで無いと無理かと思うのです


それにしても 今年に成って世間から笑いが消えてしまったように感じます
まぁ大きな災害も有りましたが 哄笑・爆笑は元より微笑する様なことが本当に減りました
せせら笑い・冷笑 そんなのが自棄に目立ちます
毎日のニュースは暗い物多いですしね 舌打ちする様な冷めた笑いなんてお呼びじゃ無いのにね
政治や経済が暗い話ばかり 偶にはニコニコ出来る様なニュースも見たいものです


期待出来ませんから 可笑しくなくても先ず大笑いしてみて笑っている内に何だか知らないけど可笑しく成って本当に大笑いしちゃう♪
・・・逆の方向からでも笑って居たい物ですねぇ♪