噺家は芸術家か?

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先日来 私としては珍しく結構読書に励んでいます
若い時なら本読み出せばどんな長編で有ろうと一気呵成に読んでしまわないと
気が済まない性格でしたから徹夜で読書なんて当たり前の様でした
もう今はそんな覇気も有りません 何日も掛かって一冊の本を読みます
面白くなければ途中で打ち切るなんてのも有りますしね 昔はそれが有りませんでした
読み出せばどんな駄作でも最後まで読んだものです


眼鏡が合わなく成って来たのか長時間読むと頭が痛くなりますし 目が霞みます 疲れも酷いのです
ですから 一冊の本が何日も掛かる事が不思議で無くなりました
知識の吸収と言うより今では惚け防止ってのが情けないです
著者の言わんとしている事が理解出来ない事も多々有りますしね 何度も読み返します


小説が目っきり少なくなりました 以前はストーリーにのめり込めたから割と読んだのです
肩の凝る難解な物は敬遠しましたし 名作と言われる物に妙に反発する事もあって所謂イイ本ってのは余り読んでいません 
今では小説なんて所詮絵空事と覚めた目で見るものですから駄目なんです
人気に成ってベストセラーだったとしてもその時は興味も無く何年も後になって読む事も多いです


映画に成って映画先に見てから後で原作を読むなんて逆みたいな事もしていますしね
著者が亡くなってから読み出すとか 偏屈なんですかね★ 歌でも今の歌には全く興味有りません
カラオケで歌う物でも1960年代や70年代以降の私がいい歌と思う物を覚えて歌う事多いです
古い歌ですけど 私にとっては新曲です 本もそんな読み方しています♪


先日 談志さんの『最後の落語論』って本を借りて来て読んだんです 
談志ってお人は噺はそれは上手ですが垣間見たあの人の普段の言っている事や言い回しが余り好きじゃなかったのです
私は噺家なんて喋る職人だと思ってんです 別に軽蔑している訳じゃ有りません
名人上手と言われる人はその職人技の極致の人 そんな思いが強いですしね
所が昨今は 職人さんの地位向上か自分達の仕事を権威付ける為か職人が芸術家に成ってしまった?
そんな風潮を感じています 芸術家は先生と呼ばれる事も多いですしね☆
アッ間違っても政治屋は芸術家じゃないですよね●幻術家ですかねぇ 怪しい奴一杯です 大体が先生と呼ばれる事が不思議です★


何を芸術家と言うのかムズカシ事ですけど 私子供の時の感覚では音楽を作曲する人は芸術家でも
それを演奏する人は職人さん そんな風に思っていたのです 映画で言うなら監督は芸術家でも俳優は職人ってなもんです
陶芸でも絵画でも彫刻でも皆そう 建築家でもです 子供の頃は芸術家ってのは作家と作曲家と映画監督しか居ませんでした
それが 成長するに従い画家を芸術家の範疇に入れ陶芸や彫刻家が仲間入りをし
その内徐々に舞踊家・デザイナーが何時の間にか芸術家に成っちゃいました 
今では評論家と言われる人が批評する職業の人が全て芸術家?そんな風にも感じてしまいます
漫画が認知され漫画家が芸術家 料理人が芸術化?今では皆さん先生と呼ばれる様に成っちゃいました
今に3DGアニメーターやTVゲームを作る人もそう呼ばれるんでしょうね♪


でも 私の気持ちの上では噺家は芸人!それは職人なんだと頑なに思っているんです
人を顔で判断しちゃいけませんが 円生さんや文楽さんなんて頑固な職人の雰囲気丸出しですしね
松鶴さんや三平さんなんてコテコテの芸人 でも映画を作り絵を描くビートたけしは芸術家?
アハハ何となく笑えます 芸術家って何なんですかねぇ〜?明日に続けます ニコニコ♪